転職時の会社の見極め方
自分自身転職というものが理解できない。ないから始めれば良いのかわからないという状態の時に
『転職の思考法』を読んでいて、いろいろハッとさせられたのでメモ。
マーケットバリューを図る3つの軸
人のマーケットバリュー(市場価値)は以下の3つの軸によって決まるそう。
- 技術資産…高い技術力
- 人的資産…人と仲良くなり、代わりがられる力
- 業界の生産性…業界内での一人当たりの生産性
この3つの掛け算が大きければ大きいほどその人のマーケットバリューが大きいということになる。最低でもこの中の2つが高いことが理想的状態。
ではこの中でも一番大事なのはどれなのか?
転職するなら成長している業界に行け
答えは 業界の生産性。
業界の人間が一人当たりどれほどの価値を生み出しているかという指標で考えると、一番大きなところでその差は20倍にもなる。
なので、もし転職して自分の価値を高めたいのであれば、まずは伸びている業界、稼いでいる業界に転職することが重要。
どうやったら伸びている業界かどうか判断できる?
業界の生産性の見方、測り方
仕事のライフサイクルを見えばわかりやすい
仕事のライフサイクルとは業界の誕生から衰退までの流れのことだ。
- ニッチ…始める状態
- スター…徐々に人が増え始める
- ルーティンワーク…代替可能に
- 消滅…機械に置き換わる
自分の業界がどの位置にいるのかを考えて、ニッチに近いのなら伸びる業界、すでに消滅に近いのなら伸びない業界になる。もし、
自分が今すでに消滅に近い業界にいるなら、伸びている業界に移るべきだ。
また、その市場に『ベンチャーが多いか?』や『業界の非効率を付いているか』も判断する指標になる。
自分の年齢に応じたもっとも重要なバリューを見きわめよ
業界の生産性以外の大事にすべき軸は、年齢によって違うそうだ。
- 20代
技術資産『専門性』
専門性は誰でも身につけられるものなので、年齢が上がると差別化が難しくなってくる。
また、この後にでる技術資産『経験』はできる人にしかチャンスがめぐってこなくなるので、
まずは専門性を身につけて、チャンスを得られるようにするのが吉。
- 30代
技術資産『経験』
職種に紐づかない技術資産のことを経験と呼ぶ。具体例だと、リーダーとなって人をマネジメントした経験などがこの分類になる。
ある程度の年齢になったら『専門性』より『経験』の方が重要視される。
- 40代以上
人的資産
えらい人になればなるほど、人との繋がりで仕事をやり取りすることが多い。
ある程度の年齢になったら、『自分が今の会社をやめても仕事をくれる人が何人いるか』が大事な指標に。
こんな感じ。
一旦、自分の職務経歴を振り返って、マーケットバリューを整理。
そこから自分の年齢と照らし合わせて、自分がすでに持っている価値や、今の自分の年齢だったらほしい軸との差を認識してみる。
候補の中からベストな会社を見きわめよ
実際に会社を見極める状況になったら以下の点に気をつけて行く
- マーケットバリュー
- 働きやすさ
- 活躍の可能性
マーケットバリューは、今まで説明していた内容。
働きやすさは、人によって見る点が違う。求人を探す前に自分にとってどう行った環境が働きやすいのか?をしっかり考えてみよう。
活躍の可能性は、自分と似た人がその会社で活躍しているかどうかだ。(例:中途入社の人は活躍しているか?自分の入る部署の人間が出世しているか?等)
当たり前だが、ベストな会社は一人一人違うのでしっかり自分のことを見つめる。
99%の人のための自分のやりたいことの見つけ方
では自分のことを見つめる際にどのようにしたら良いか?
人には大きく分けて2種類ある。
- to do に重きを置く人…明確な夢や目標がある
- to be に重きをおく人…どんな人でありたいか、どんな状態でありたいかを重視
実は99%の人がto beの人であり、そういった人は心から好きなこと、やりたいことを探すのは無理だ(がーん)。
でも、to beの人たちには良い状態というものが存在するので、そこそこ好きなことの中からそう行った状態を目指すことが可能だ。
tobeの人が好きなことを見つける方法は以下のような点を気にしてみること。
- 他の人から上手だと言われるが、自分ではピンとこないもの
- 普段の仕事の中で全くストレスを感じないこと
上の2つの質問から、何か出てきたら、そこから自分にラベルをつけてキャラクター化してみる。そして、そのラベルがより強くなっていく仕事を選んでいく 。
といった感じだ。
この他にも良いエージェントの見極め方など、転職を考えている人にとって有益な情報が多かった。
転職を考えている。迷っている人は一度手に取ってみてはいかがか?